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2024.10.02
多くの腕時計の裏蓋部分には、ブランドのロゴやモデルの型番、シリアルナンバーなどが刻印されています。アンティークの腕時計の場合は、刻印によって、いつ頃製造されたのか、どこで作られたのか、どのような品質なのかを推測する手がかりにもなります。
一方でロレックスの場合、ほとんどのモデルにおいて、裏蓋に刻印がされていません。刻印がないのはロレックスの特徴の一つで、ロレックスの真贋を見極めるチェックポイントとして知られています。
何も刻まれていないものは偽物かと疑ってしまう方も、なかにはいるかもしれません。しかし実は、何も刻印されていないことこそが、本物のロレックスである証の一つなのです。
先ほど「ほとんどのモデル」は裏蓋に刻印がないと説明したとおり、すべてのロレックスに刻印がないわけではありません。数例ですが、裏蓋に刻印がされているロレックスのモデルも存在します。
刻印が刻まれているモデルの例として挙げられるのは、「シードゥエラー ディープシー」、「ミルガウス」、「Ref.9576」などです。また、ロレックスの兄弟ブランドである「TUDOR(チューダー)」にもロレックスの刻印が刻まれています。
「シードゥエラー」は、サブマリーナーの上位機種で、フランスの潜水会社の協力により発売された、深海の強力な水圧にも耐えられるプロユースのダイバーズウォッチです。
このモデルの一部には、裏蓋に王冠のマークと「ROLEX」の文字、モデル名や防水性能などが刻印されています。刻印は、裏蓋の外周のカーブに沿って刻まれているのが一般的です。
初期のノンオイスターモデルである「Ref.9576」や磁気帯の影響を受けにくいように設計された「ミルガウス」などにも、王冠マークと「ROLEX」の刻印を確認できます。
また、「TUDOR(チューダー)」の裏蓋には、「ORIGINAL OYSTER CASE BY ROLEX GENEVA」という文字や、王冠マークなどが刻まれているのが特徴です。
チューダーの刻印に関しては、ロレックスと同じケース、部品を用いていることをアピールしているのではないかと考えられています。