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2024.11.06
金相場が変動する主な要因は3つあります。
それぞれ、どのような影響があるのかを解説します。
世界の金相場に影響がある要因には、経済的なリスクがあります。世界経済が不安定になると、投資家は安全資産として金を購入する傾向があるからです。
人の手で発掘できる金は、すでに世界中で発掘されつくしています。そのため、金の供給には限りがあり、需要とのバランスから大幅な下落リスクが低いことが安全資産となる理由です。
また、金の価格は、基本的に世界どこに行っても変わりません。そのため、インフレの懸念が高まる時期には、通貨価値の目減りを防ぐ手段として金が選ばれやすい傾向があります。
金利の動きも重要で、低金利環境下では、金の需要が高まりやすくなります。金利が高くなると債券の利回りも上昇し、投資妙味が一段と高まるからです。
一方で、金利が低下すると債券の利回りは低くなり、投資への醍醐味はなくなってしまいます。その結果、金ではなく債券などの金融商品に投資が流れていきます。
世界の政治情勢や紛争なども、金価格に大きな影響を与えています。国際紛争や政治的な緊張が高まると、投資家はリスク回避の手段として金を購入する傾向にあります。
金は、国家や政治体制に依存しない価値を持つと、投資家の中で考えられているからです。
地政学的リスクが高まると、市場の先行きが読めなくなることから、実物資産である金の需要が高まる傾向があります。結果的に、需要の高まった金相場は上昇することになるのです。
逆に、世界情勢が安定すれば地政学的リスクは低くなり、金の需要が低下し金相場は下落へと転じます。
日本の金相場と世界の金相場は、必ずしも同じように変動するとは限りません。背景には、為替レートの影響があるからです。
例えば、世界的に金価格が下落傾向にあっても、円安が進めば日本国内の金価格は上昇することがあります。円安が続く近年の日本は、まさにこの状態が多々発生しています。
金相場は単一の要因ではなく、経済・政治・為替相場など、さまざまな要因が組み合わさって形成されているのです。
このような要因により金相場が変動します。