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コラム詳細

【金価格予想】暴落する場合の4つの理由

2024.11.27

金価格予想のなかでも、特に短期的な予測を立てるのは専門家でも難しいといわれています。それでも、金価格が下落する一般的な理由を押さえておけば、収集した情報と合わせて金価格を予測しやすくなるでしょう。

ここからは、金価格が暴落する場合の一般的な理由を紹介します。

金の供給量が増える

金に限った話ではありませんが、市場に出回っている量が潤沢で、人に求められていないものは価値が下がります。したがって、金の供給量が増えればそれだけ金の価値も下がることが予想されます。

例えば、世界のどこかで巨大な金脈が見つかり、金の採掘量が格段に増えれば、金製品の価値は薄れていくでしょう。

世界経済が安定化する

世界情勢による影響も、金の価値が下がってしまう要因として挙げられます。

投資家のあいだでも人気の高い金ですが、経済が安定している時期は、金以外の投資対象が注目されます。逆に経済が失速し、さまざまなリスクを抱えている時期は、金の保有量を増やす投資家が多いのです。

つまり、経済が安定しているときは金の価値が下がり、混乱しているときには上がるのが一般的だといえます。

例えば、現在問題となっているウクライナ危機が落ち着いた場合、金価格が下落する可能性はあります。また、世界的な金融不安が解消された場合も通貨や株式の信用が復活し、金価格下落の契機となる可能性があるでしょう。

金価格の予想をなるべく正確に立てるためには、世界経済の動向にアンテナを張って注視しておくことが求められます。

政策金利が上昇する

金は物質として希少であり、価値がゼロになる可能性が低いため、持っているだけで安心感を得られる資産だといえます。その一方で、配当金や利子などの恩恵を得られないのが難点です。

政策金利が上昇した場合、金利が付く預貯金の魅力が増すため、金から通貨へと資産を移動させる投資家が増えます。反対に、政策金利が引き下げられると通貨の価値が下がり、リスクヘッジの効果がある金の需要が増します。

政策金利と金価格は逆相関の関係といわれており、政策金利が大幅に上昇すれば金価格は下落する可能性が高いでしょう。

インフレ状態を脱却する

インフレとは、継続的に物価が上昇する状態のことです。インフレが起こると相対的に通貨の価値が下がります。

例えば、アフリカのジンバブエでは2000年代にハイパーインフレが起こり、100兆ジンバブエドルという天文学的な数字の紙幣が発行されました。約300兆ジンバブエドルが日本円で1円にしかならない状態になるなど、大きな混乱を招いたことで知られています。

インフレによって通貨の価値が下がったときは、多くの人が金に投資することで損失を抑えようとします。そうすると金価格は上昇しますが、問題はインフレ状態から脱却したときです。

インフレ状態から抜け出した場合、金よりもほかの投資資産の需要が増え、金相場が下落する可能性があります。インフレが起こって金に投資した場合は、経済が正常化するタイミングを正確に見極めることが重要です。

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